お金の雑学ー「儲けの秘訣」と「お金の罠」を大公開しちゃいます！>署名捺印したのは、本当に本人？

通常我々が日常的に行っている売買というのは、一般に口頭で
済まされているケースがほとんどだ。
金銭的にそれほど高価な物ではなかったり、時間的な手間ヒマ
をかけずに、スムーズに売り買いを行う方が、商売がスムーズに

流れるからである。口頭であったとしても契約は契約だから、法的
には効力がある。
しかしこれも、ある程度常識的な人間関係を想定しているからこそ、
成立しているのは当然である。
極端なことで言えば、１万円の売買が成立しているのに、買った方が

５千円と言われたから買ったのだ、とお金を５千円しか払わなかった
とする。
これは言った、言わないの水かけ論になり、仮に訴訟沙汰のような
ことになれば、売った方も５千円とは言わなかったことを立証しな
ければならず、かなり面倒だ。

普通はそこまでのことはないだろうと信頼して、こうした口頭契約
が成り立っているわけだが、中には確信犯的にこれを悪用する輩も
いるから注意が必要だ。
また、契約を書面できちんと交わしたとしても、契約者の署名捺印
をしたものが本人ではなかった、というような場合、相手は詐欺の
確信犯であるから、本人の居所を把握していないと面倒なことになる。
実際に署名や捺印された本人は、まったく身に覚えがなく、知らない
ことだとしたら、それが利用された経緯や事情を調べなければならない
から大変だ。
このような契約書を交わす際には、相手が署名捺印した本人であること
をしっかり把握できるように手段を講じておく必要がある。